運動会などで周りの子達は、かけっこやダンスなど出来ているのに、自分の子だけ全然動かないというご家庭もあるかと思います。
私の娘がそうだったのですが、家では踊れるのに、幼稚園では練習の時点ですでに参加出来ていないといっった感じでした。
集団行動が出来ない理由は、人によって色んな要因があると思いますが、今回は我が家で実績した娘が集団行動が出来るようになった方法を紹介します。
集団行動が出来ない理由は?
娘の場合は、運動会などでラジオ体操やダンスなどが一人だけ出来ていない状態でした。
「そのうち出来るようになるだろう」と1年ほど様子を見たものの、家では出来るのに幼稚園ではまだまだ出来ず…。
幼稚園や保育園でする集団行動が出来ない理由として、大きくは次の2つに分けられると思います。
- 理解できていない
- やりたくない
普段の生活で集団行動に慣れていない場合で、幼稚園や保育園に入りたての3〜4歳頃などは、「理解できていない」という可能性も大きいと思います。
逆に5歳以上になってくると、「やりたくない」という理由で上手く参加できない子供が増えてくるような気がします。
やりたくない原因を考える事が大事
ただ、「やりたくない」という場合でも、面倒だからという事ではなく、幼稚園ぐらいの頃だと「みんなと同じように出来るか不安」という理由がほとんどではないでしょうか。
娘の時は、やりたい気持ちはあるけど、いざ皆でやる練習や本番では出来ないという感じでした。
「家では出来るのになぜだろう?」と思いながら、終わった後にやらない理由を聞くと、毎回「恥ずかしい」・「見られたくない」というもので、いろんなアドバイスをするものの、なかなか上手くいかず…。
そんなこんなで悩んでいたのですが、自分だったらどんな時にやりたくないかを考えて、上手くいくための1つの結論に辿り着きました。
それが子供に自信を持たせるという事です。
人前で何かをするには自信が必要
子供だけでなく、大人でもそうですが、人前に出て注目を浴びるような事をする場合は、やっぱり緊張しますよね。
「しっかり出来る」という自信があれば、「やりたい」と思えるものの、逆にあまり自信がない場合は、「やりたくない」になってしまいます。
娘の「恥ずかしい」・「見られたくない」からやらないという事も、自信のなさから「失敗したら恥ずかしい」・「失敗するところを見られたくない」という気持ちだったのかも知れません。
実際、「自分もやったら出来る」という事を理解してもらう事で、無事にダンスなども出来るようになり、大きく成長できました。
成功体験があると自信がつく
自信を持つという事は、子供の自己肯定感を高める事にも繋がります。
そして、自信を持つために、まずは「やってみる事」、そして「結果を出す事」が重要です。
自己肯定感を高める方法として、ネットやテレビで1番よく聞くのが「褒める」という事ですが、私は「本人が納得していないのに、とりあえず褒めるという事はあまり意味が無い」と考えています。
無理に褒めるのではなく、「目標を持って取り組んだ事や出来た事に対して褒めること」で、初めて達成感を感じて自信がついてくるのではないでしょうか。
我が家で実践した方法
我が家で自信をつけるために実績したのは、次の5つ。
見ての通り、なんてことのない普通の内容です。
ただ、この単純な内容を親子でしっかりと取り組む事で、娘は見違えるほどに成長できました。
自信をつけるための方法
- 目標を立てる
- 出来た時のご褒美を考える
- 出来るように練習をする
- 実際にやってみる
- 結果を褒める
目標設定を高くしすぎない
まずは何をどこまで出来るようになるか目標を立てます。
娘の場合は、夏休みのラジオ体操でも初めは全く動かなかったので、「1人でラジオ体操を最後までやる事」を目標にしました。
成功体験をする事が目的なので、目標は出来ない事ではなく、頑張れば出来るぐらいの高くない設定にする事が重要です。
また、最終目標の他にも「参加する」や「まずは1つめの動作をやりきる」というように、毎日小さな目標を作って徐々にクリアしていく事も続けるモチベーションになります。
目的を持たせる
子供自身にも目標を達成する事に目的を持たせる事も重要です。
目標と目的と書くとちょっと分かりにくいですが、目標を達成した場合のご褒美などって、子供の目的になったりしますよね。
賛否両論あるかもですが、やる気を出すためのご褒美はあって良いと思っています。
大人でもそうですが、目に見えて得られるものがあれば、やる気が出て頑張ることができます。
ちなみに、家の場合は「その日の目標を達成できないとおやつ無し」というような、逆(?)のご褒美が効果的でした。
案外、元々貰えていた物が無くなる事の方が、何かを貰えるよりも原動力になる場合もありますよね。
あとは、「何故その行動をするのか」を教える事も忘れないように注意です。
子供からすると、「何故しなければいけないのか」が分からないので、意味のある事をやっていると教えてあげましょう。
出来るまで練習する
これが1番大事で1番大変な部分だと考えています。
正直、親も大変ですが、出来るまで練習する事が子供の自信に繋がりますので、一緒に頑張ってあげてください。
家では、写真のような「お母さんが作ったラジオ体操のやり方」と「何度も繰り返して親子で練習する事」でラジオ体操が出来るようになりました。
初めは自信がないので、なかなか練習も難しかったものの、一緒に練習して少しずつ出来てくるとやっぱり自信がついてくるみたいです。
この時点で自分でも出来ているという気持ちになってきています。
実際にやってみての結果を褒める
最後に、子供が実際にやってみての結果をしっかり褒めてあげましょう。
自分自身で出来たと思っている事を、親や他の人から褒められる事で、子供の本当の自信になると思います。
よく「結果よりも過程を褒めましょう」と聞きますが、成功体験をさせるという意味では、やった結果を褒める事が重要です。
もちろん、その際には過程も褒める事も忘れないようにしましょう。
また、頑張ってやった結果が失敗だとしても、前より出来るようになった部分を褒めることが大切です。
そのように、実際に「出来た」・「上手くなった」という経験が、子供の自信になっていきます。
ラジオ体操では、去年は全く動かなかった娘が最後には1人でしっかり出来るようになりました。
自信がつくと集団行動も出来るようになる
たった1つでもしっかり出来るようになると、自然と他の事も出来るようになってきます。
実際、ラジオ体操で「やれば出来る」という自信がついた事で、その後にあった秋の運動会では、練習から本番まで皆と一緒に踊ったり、走ったり出来るようになっていました。
自分も皆と同じようにできると理解したら、あとは自分だけでも練習を頑張れるようになってきます。
娘のラジオ体操にしても、元々やろうと思えば出来た事だと思いますし、ただ上手くできる自信がなくて出来なかっただけだと思っています。
自分の子が他の子と同じように集団行動が出来ないという場合は、「練習して出来るようになる」という体験をさせてあげましょう。
娘の場合はラジオ体操でしたが、例えば「公園のジャングルジムを登りきる」とか「竹馬に乗れるようになる」とか、何でもいいので子供に合わせた目標を決めて親子で一緒にやってみてください。
もしかすると、私の娘と同じように大きく変われるかも知れませんよ。