つい先日、幼稚園の運動会がありました。
昔は秋のイメージだったのですが、いつからか春に運動会がある園や学校が増えているみたいですね。
我が子の運動会では大丈夫でしたが、やっぱり暑くなってくると、子供が熱中症になってしまわないか心配になってきます。
今回は、夏に向けてのおでかけ時にやっておきたい熱中症対策をまとめてみました。
子供は熱中症になりやすい
子供のうちは、熱中症になりやすいと言われています。
たしかに夏になってくると、ニュースでも子供と高齢者の方が熱中症で倒れてしまったという話をよく耳にするような気がします。
子供が熱中症になりやすい主な理由は次の3つではないでしょうか。
- 体温調整の未発達
- 地面から照り返しが強い
- 自分で対策を取れない
子供の体温調整機能
子供の頃は体温調節がまだ上手くできず、4歳ぐらいまでの乳幼児は特に熱中症になる可能性が高くなっているという記事もあります。
夏になると我が子もすごく汗をかいているような気がしますが、実際は汗をかく機能もまだ未熟なため、熱を発散しにくくて体温が上がりやすいみたいです。
太陽の照り返しが強い
身長が低いため、太陽の地面からの照り返しが大人よりも強く、子供の方が暑さを感じやすいです。
特に夏場の道路やアスファルトなどは、手で触るとやけどしそうな温度の時もあるので、その熱を近くで感じると考えると、日によっては大人と比べて顔に感じる温度も数度の違いがあるかと思います。
自分で対策を取れない
熱中症の対策の基本は、「水分・塩分の補給」・「体を冷やす」という事になりますが、4歳ぐらいであれば、まだまだ自分で用意や行動を起こすのは難しいと思います。
水分や塩分補給にしても、服を脱いだり木陰で休むといった事も、子供のうちは親が状況をみながら熱中症対策をする事が重要です。
子供の小さい頃は、たとえ自宅の庭だったとしても、子供だけで長時間外で遊ぶような事がないように注意しましょう。
熱中症の症状と対策は?
子供の様子が次のような状態の時は、熱中症になっている可能性があるので、要注意。
また、外の日差しの中の方が熱中症になりやすいですが、室内でも外と同様に注意が必要です。
- 汗のかき方がおかしい(多い・全く出ない)
- 筋肉が痙攣したり、痛み(こむら返り)がある
- 体がだるく、吐き気がする
- フラフラしている
- 呼びかけても反応しない
子供が熱中症かもと思ったら
子供の様子を見ていて、少しでも熱中症かもと感じた場合は、クーラーのかかった涼しい場所や日陰の涼しい場所などに移動して、水分・塩分を補給しましょう。
また、服を脱ぐなど調整して、身体を冷やす事も大切です。
水で絞ったタオルなど少し冷たいもので、首や脇の下、足の付け根に当てて冷やしてあげると効果的です。
フラフラしていた場合は要注意!
ただ、フラフラしていて、呼びかけても反応がないような場合は、重度の熱中症の危険があります。
その時は、水分が気道に入ってしまわないように、無理に水分を飲ませるのはやめておきましょう。
意識もはっきりしていない可能性も高いので、手遅れにならないように、すぐに救急車を呼ぶようにした方が安心です。
場合によっては、命に関わる事もあるので、子供が小さな頃は特に熱中症にならないようにしっかりと対策をしておきましょう。
おでかけの時の熱中症対策
日差しのきつい屋外や熱気がこもるような体育館などの屋内では、しっかり熱中症の対策をしておく事が重要です。
大人でもそうですが、子供のおでかけの時の熱中症対策は、次の4つが特に必須になってきます。
- こまめな水分と塩分の補給
- しっかりした睡眠と朝ごはん
- 暑さに合わせた涼しい服装
- 無理のないスケジュール
こまめな水分と塩分の補給をする
熱中症になった時はもちろんですが、熱中症にならないように、こまめな水分と塩分の補給が出来るように水筒やペットボトルを忘れないようにしましょう。
気をつけたいのは、水分だけでなく、塩分の補給も必要という事です。
OS-1のような経口補水液か塩分の入った飴も携帯しておくのも良いですね。
しっかりした睡眠と朝ごはんをとる
日常からしておきたい事ですが、夏の暑い時期のおでかけ前は特に意識して睡眠と朝ごはんをしっかりとりましょう。
熱中症対策として塩分もとっておきたいので、朝ごはんはお味噌汁も入った和食にしたいところです。
規則正しい生活をするという事も熱中症対策の1つです。
暑さに合わせた涼しい服装を選ぶ
夏のおでかけの時はなるべく涼しい服装を選びましょう。
ただ、建物に入ると寒い時もあるので、暑さに合わせて脱ぎ着できる服装の方が良いですね。
もちろん帽子も必ず忘れないようにしましょう。
地面に絵を描くなど、しゃがんでする遊びをしている時は、帽子をかぶっていても首の後ろが太陽が長時間さらされる時があります。
帽子も首の後ろ部分をカバー出来るような(幼稚園で使うベロンとした部分が付いている体操帽みたいな)帽子の方が安全だと思います。
無理のないスケジュールで適度な休憩をとる
よく晴れた日には、「子供をいろんな所に連れて行ってあげたい!」と思いますが、無理なスケジュールでたててしまい、休む間もなく移動するような事にならないように注意してください。
おでかけする時には、こまめな休憩をとれる無理のないスケジュールをたてるようにしましょう。
おでかけをする時間については、お昼前後の気温が高くなる暑い時間は、出来る限り避けたスケジュールが安心です。
また、子供はもちろんですが、親も倒れないように気をつけましょう。
子供を優先にしたとしても、自分もしっかり水分・塩分をとるように心がけてください。
おでかけに持って行きたい人気の熱中症対策グッズ
おでかけの時に持って行きたい熱中症対策のグッズは、やはり体を冷やす事の出来るものです。
手軽に持っていけるものが、やはり人気みたいですね。
冷感タオル
熱中症対策のグッズとして、1番一般的なものは、冷感タオルではないでしょうか。
商品によって若干変わってきますが、水で濡らして絞ったタオルを振ると水の気化熱で冷たくなり、首に巻いて使用できるので便利です。
瞬間冷却剤
スプレータイプやパックタイプなどの瞬間冷却剤も便利でオススメ。
急いで体を冷やしたいという時に効果的です。
直接冷やすというよりも衣服の上からスプレーして使えるタイプが多いみたいですね。
日よけが付いた帽子
個人的にはキャップタイプよりも、ハットタイプや麦わら帽子のように、帽子のつば部分が一周している帽子の方が日差しから守られているような気がするので安心感もUP。
首の後ろ側に日よけが付いていると、しゃがんで遊ぶ時も首元に影を作ってくれるので、熱中症対策にもピッタリです。
子供が日よけを嫌がった時のために、下のディズニーなど好きなキャラクターの帽子が重宝します。
塩分の入った飴
手軽に塩分補給をするならコレ。
今はいろんな味の飴が出ているので、子供の好きな味の飴を常備しておきましょう。
他にも最近は冷却ベストというものも売っていたり、簡易なテントがびっくりするほど簡単に設置出来るようになっていたり、便利なグッズも増えてきていますね。
おでかけの目的や場所によって、適切な熱中症対策グッズを用意していく事が大切です。
子供が熱中症にならないために
子供が熱中症にならないためには、しっかりした準備と子供の様子をちゃんと見守ってあげるという事が1番です。
夏の暑さは、毎年のように「過去最高を記録!」というニュースを見ている気がします。
「ちょっとやり過ぎかな」と思うぐらいの方が安心だと思うので、今年も気合いを入れて熱中症対策をしていきましょう。