先日、幼稚園のお知らせに「ノーメディアデ―」の実施についてというものがありました。
私が子供の頃には無かったので、見た瞬間は「これって必要なの?」と思ったのが正直な所です。
ただ、スマホの普及や子供向けアプリの開発などで、子供が色んなメディアに接する機会が増えたので、スマホ依存症などにならない為には良い試みかも知れないですね。
今回は「ノーメディアデ―」の効果と実施してみた感想を紹介します。
ノーメディアデーって何?
私が子供の頃は、携帯電話どころかインターネットという言葉もそこまで一般的ではなかった気がします。
今では小学生が子供用のスマホを持っているという話も特に珍しくもない時代になってきましたので、技術の進歩って凄いですよね。
ただ、身近になったからこそ、子供が長時間スマホなどのメディアを使用したり、遅い時間まで夜更かししないように気をつける必要があります。
そこで、メディアとの関わり方や生活習慣を見直したり、家族のコミュニケーションを増やすなどの目的で、「ノーメディアデー」が近年取り組まれたりするようになったようです。
対象になるメディア
ここでノーメディアデーの対象になるメディアとは、いわゆる電子メディアの事で、電子映像機器を使う事を指します。
対象になるメディア例
- テレビ
- ゲーム
- パソコン
- 携帯電話(スマホ)
- 電子書籍
ノーメディアデーのメインとなるのは小学校以上の子供達になるようで、中学生の試験時期に実施する学校も多いみたいです。
テレビはともかくとして、実際にスマホなどを触り始めるのは、小学校の中〜高学年ぐらいな気もするので、幼稚園や小学校の低学年ぐらいまでは予行演習みたいなものかも知れません。
ノーメディアデーの効果
肝心のノーメディアデーの効果ですが、わたしは定期的にする事で何かしらの効果はあると考えています。
元々の期待する効果は、「家族とのコミュケーションを増やす」や「テレビやゲームの時間を減らす」という事から、「体も心も健康な生活をおくる」という事だと思います。
ただ、それ以上に「今日はメディアに触れない」と決めて、実際に自分からメディアに触れないようにする事で、子供が「自分で生活習慣をコントロール出来る力」を身に付けられると嬉しいですね。
ダラダラとテレビを観続けていたりして、子供の頃から(大人になってもですが…)メディア漬けになると、睡眠不足などで生活習慣が悪くなる可能性が高くなります。
実際に関係があるのかは分かりませんが、学習力やコミュニケーション力も低下すると言われていたりもするので、子供にもしっかりとメディアコントロールが出来るようになって欲しいですね。
ノーメディアデーの目標設定
ノーメディアデーを実施するにあたっては、家庭環境や生活習慣によって、無理のない目標を設定できます。
私のいる地域では、5つのパターンから選択する形でした。
ノーメディアデーの目標設定一覧
- 食事中や家庭学習中はノーメディアで過ごす
- メディアに触れるのは1日1時間までにする
- 学校から帰宅後はノーメディアにする
- 1日中ノーメディアで過ごす
- その他
また、他にも「その日にどんな事をするか」や「誰がするか(「子供だけ」や「家族全員で」など)」などの目標設定があります。
ちなみに我が家では、「家族」で「1日中ノーメディアで過ごす」という目標設定でチャレンジしてみました。
正直、まだ子供が幼稚園ぐらいの我が家では、晴れの日に外に出かけると、子供たちは「ほぼノーメディア」で過ごす日も結構多かったりします。
今回やってみた効果としては、子供たちは普段からメディアに触れる事が少ないので特別な事はありませんでしたが、普段と比べて「絵本の時間が増えた」と「早寝早起きが出来た」ような気がしました。
幼稚園では効果がまだ少ないかもですが、小学校や中学校になってくると、ノーメディアデーによって勉強時間などが増えてきそうですね。
適度にメディアを活用するのが大事
日常生活の中で、メディアとの関わりについて考える事は大事だと思うので、自主的にノーメディアデーに取り組んでいくのも良いなと思いました。
ただ、個人的な感想ですが、学校などでもテレビやゲームの話題からコミュニケーションを取る事は多いと思いますので、ある程度子供が大きくなると「1日中ノーメディア」にするのはテスト期間中ぐらいが妥当かなというのが正直なところです。
今の時代に合わせると、普段から1日中を完全にノーメディアにすると、世の中の流れについていけなくなるのではないでしょうか。
「どんな内容のものを、どのぐらいの時間みているか」が問題になってくると思います。
過剰にメディアを否定するよりも、昔からよく言われている「テレビやゲームは1日1時間」というように、節度をもった関わりをしていきたいですね。
大人になると、仕事での使用や天気予報などの生活の情報を得る為にも、既にメディアはほぼ必須のもので、使いこなす事が重要になってきます。
子供たちが大きくなってからも困らないように、ノーメディアデーなどを利用して、子供の頃は大人がしっかりとメディアとの関わり方を手助けしてあげましょう。