床や机の凹みは、気付いているけど、面倒くさくて中々直さない方も多いと思います。
重い荷物を落とした時や子供がおもちゃで嬉しそうにガンガン叩いて、床や机がへこんだ時は、気持ちもへこみますよね。
特に新しい家や賃貸の部屋では、余計にそういった部分が気になってきます。
今回はフローリングやクッションフロアで、少しへこみがあった場合に出来る簡単な補修方法を紹介します。
凹みの補修方法は?
基本的にフローリングなどで傷やへこみを補修する場合は、補修キットを使うのが一般的ですよね。
私の家にもいつ買ったのか忘れましたが、「かくれん棒」という補修キットが常備してあります。
色の選択を間違えたりで失敗した事もありましたが、上手くなってくると、それなりに楽しみながら綺麗に補修できます。
ただ、綺麗になるものの、時間や手間が掛かって面倒な部分はどうにもなりません。
深い凹みや傷は、時間が掛かっても綺麗に補修したい所ですが、少しのへこみぐらいならサッと終わらせてしまいたいのが本音ではないでしょうか。
実は、無垢のフローリングやクッションマットの小さなへこみなら、アイロンを使えば簡単に直す事が出来たりします。
用意する物
- 濡れたタオル
- アイロン
今回は無垢の場合とクッションマットの場合のそれぞれで試してみました。
無垢材のフローリングの場合
無垢材のフローリングは、水を含ませてからアイロンで温めるだけで、少しのへこみなら直す事ができます。
私の家のフローリングは、無垢ではなく合板だったので、無垢のダイニングテーブル(今回試したのはベンチ型の椅子です)で試してみました。
濡らしたタオルを敷いて、へこんでいる部分にアイロンで熱を与えます。(焦げるのビビってしまい、10秒ほどあてては離してを2〜3回繰り返しました。)
この方法でへこみが直るのは、木が水分を含む事で膨張する働きがあるからです。
アイロンと濡れタオルで「水を含ませる」・「温める」事で、その特性を利用して、へこんでいる部分を直す(目立たなくする)事ができます。
実際にやってみるとこんな感じでした。
無垢材についた小さなへこみ①
濡れタオルを敷いてアイロンをあてた後①
無垢材についた小さなへこみ②
濡れタオルを敷いてアイロンをあてた後②
ちょっと分かりづらいかも知れませんが、アイロンをあてた後はへこみ部分が少し直ってました。
あと、今回は使いませんでしたが、針でへこみ部分に少し穴を空けて水を垂らすと、木に水分を含ませる事ができます。
へこみだけで傷がない場合は、アイロンをあててもへこみが直らない事がありますが、針で穴を空ける事で、水分を吸収して補修できるようになる場合もあります。
注意ポイント
合板のフローリングでは、表面の塗装がアイロンの熱で剥げて白っぽくなったりする可能性があります。
そして何より特にへこみが直らないと思いますので、合板ではアイロンの方法を試すのはやめておいて、補修キットで直した方が何かと安心です。
クッション(ジョイント)マットの場合
子供のいるご家庭では、床にクッションマットを敷いている家も多いかと思います。
木ではなく、柔らかいマットタイプの場合は、重い物を落としてもへこまない事もありますが、少し重い家具などを置いておくと、すぐにへこんできます。
賃貸マンションの部屋に多いクッションフロアでも同じような感じですね。
家具などをどけてから放置すると勝手に直る場合もありますが、長期間置いていた場合は、放置していても直らない事も多いです。
そこで熱をあてる事で直る事も多いと聞いたので、クッションマットでも試してみました。
熱でへこみを直す
クッションマットなどの場合は、ドライヤーでへこみが直ったという話も聞くので、まずはドライヤーを試してみました。
水分を使わなくても熱だけでOKですが、直接マットに熱をあてるのが何となく怖いので、濡れタオルの上からドライヤーの熱をあててみました。
しかし、熱が弱かったのか、風をあてる時間が短かったのか、ドライヤーではへこみは特に直りませんでした。
そこで、改めてアイロンをクッションマットにもあててみました。
でも少しビビってしまい、初めは直接床にあてずに端っこの部分を外して先に少しだけ試してみました。
もちろん、濡れたタオル敷いた上からアイロンをあててます。(大丈夫かもですが、何となく溶けそうなので…。)
クッションマットのへこみ部分①
クッションマットにアイロンをあてた部分①
意外と十秒以上アイロンをあてても溶ける様子は特になかったです。(濡れタオルの効果?)
割とへこみも目立たなくなったので、床に敷いたままで他の箇所も試してみました。
クッションマットのへこみ部分②
クッションマットにアイロンをあてた部分②
穴が空いていた場所(子供が色鉛筆をザクザク刺してました…)は、やっぱり全然直りませんでしたが、椅子の足の跡はいくらかへこみがマシになりました。
もしかすると、熱をあてる時間を増やせば、もう少し直るかも知れませんが、溶けるのが怖いので(ビビりです)、ここまでで終了しました。
結局アイロンでへこみの補修は出来るのか?
今回、アイロンと濡れタオルでへこみ補修を試してみて分かったのは、小さなへこみならアイロンで補修が出来るという事です。
とはいえ、直す場所の材質や傷の深さなど、ある程度は限定されてしまいます。
しっかり綺麗に補修する場合は、やはり面倒でも補修キットの方が確実ですね。
少しのへこみはアイロンでパパッと、目立つ傷は補修キットで地道にやるのが一番かと思います。
あと、アイロンで熱をあてる時間で結果は少し変わってくると思いますが、やり過ぎると後で後悔しそうですので、気を付けてください。
アイロンをあてている時に(もうちょっとだけ長くしようかな)と思った瞬間がありましたが、「勇気と無謀は違うのだよ」と、どこからともなく声が聞こえた気がしてやめました。
もし、フローリングなどのへこみに試す時は、危険のないぐらいで試してみてください。
ちょっと直っただけでも、けっこう嬉しくなりますよ。