子育てをしていく上で、重要なものの、意外と難しいのが子供を褒めるという事ではないでしょうか。
子供が何かを上手に出来た時は、まだ迷わずに褒められると思います。
ただ、上手くいかなかった時が難しく、かける言葉が子供の成長に重要な意味をもってくる場合もあります。
そんな褒め方について、最近聞いた幼稚園の先生の褒め方が、前向きでポジティブな考え方からくるもので、これは素晴らしいなと思う事がありました。
今回はそんな体験から、ポジティブ思考な褒め方について調べてみましたので紹介します。
褒める事が子供の成長に良い効果になる?
子育てについて、「子供をしっかりと褒めてあげましょう」と聞く事は多いと思います。
実際に子供を褒めるという事は、子供が成長していく上で重要な効果が期待できるものになります。
褒める事の効果は、「自己肯定感を育てる」や「やる気を起こす」などがあり、社会に出た大人になった後でも影響があるのではないでしょうか。
子供の頃は特に物事の考え方や感じ方の基礎になってくるので、しっかり褒めてあげましょう。
褒める事で自己肯定感を育てる
子供を褒める事で、子供自身の「自分はしっかり出来る」という自己肯定感を育てていく事ができると言われています。
自己肯定感とは、簡単に言うと「自分に自信を持つ事」です。
子育てをする中で、子供に自己肯定感を身に付けて欲しいと思っている人も多いのではないでしょうか。
自己肯定感を高く持つ事で、難しい事にチャレンジしたり、失敗しても頑張ろうという気持が芽生えてきます。
そのためにも、子供のやる事をしっかりと認めた上で、褒めてあげる事が大切です。
褒められる事でやる気がでる
何かの行動を起こす時には、目標というものがあります。
子供の頃だと「良く出来たね」と褒められたいという事が、目標の1つになることも多いでしょう。
一生懸命頑張った結果を、否定されたり、関心を持たれなかったりした場合は、正直「次も頑張ろう」というやる気は出てこないと思います。
多くの子供が、習い事やクラブ活動などを興味を持って始めると思いますが、褒めることが「続けていけるか」や「成長していけるか」の要因の1つになってくるのではないでしょうか。
褒めていく事で、子供の成長を上手くサポートしてあげましょう。
ポジティブ思考な褒め方をしよう
子供が何かをする時に、上手に出来た時は良いですが、失敗した時などは中々褒めにくいと思います。
私自身、子供が失敗した時に、「次は失敗しないように頑張ろう」と、暗に今回はダメだったという言葉をかけてしまっている場合が多々ありました。
ただ、やっぱり上手くいかなかった時でも、子供が精一杯頑張った時は褒めてあげたいですよね。
最近、お遊戯が上手く出来なかった子供へ幼稚園の先生が褒めているのを聞いて、「すごく上手に褒めるな〜」と感心する事がありました。
その時に上手く褒めていると思った褒め方は、子供の行動をすごくポジティブに考えた褒め方で、我が家でも実践していこうと思いました。
ポジティブな褒め方のポイント
- 出来ない事を叱らずに出来る事を褒める
- しっかりと子供の行動を見て褒める
「出来ないこと」ではなく「出来ること」を褒める
まず、1番のポイントは、出来ないことじゃなくて、実際に出来たことや頑張ったことを褒めるという事です。
幼稚園の運動会で、我が子が恥ずかしがりさを発揮して半分ぐらいしか踊れなかった時に、先生達に言われたのが「皆と一緒に踊れたね」という事でした。
家でも練習していたので出来なかった時は、正直、私自身は今回は残念だったなという思いで「今度は上手く出来たら良いね」と言ってしまいそうでしたが、それを聞いて思い直しました。
「次は出来るように」という思いは、子供の立場の気持ちではなく、親の気持ちなのかも知れないですね。
出来なかったから次の事ではなく、今回頑張って出来たことを褒めてあげた方が、子供も次はもっと頑張ろうという気持ちになると思います。
悪い方向に考えず、良い方向に考えるポジティブな褒めることの方が、子供の成長にも良い影響を与えそうですし、褒める方も褒められる方も前向きになりますね。
ポイント
しっかりと子供の行動を見て褒める
ポジティブな褒め方をする上で、もう1つ大事な事は、しっかりと行動を見て褒めるという事です。
これまた我が子の話ですが、幼稚園のお遊戯のダンスで全然動けず、最後の方にようやく少しだけ踊れたという時がありました。
この時に「後半はエンジン掛かってきましたね」と幼稚園の先生に言われて、最後だけでも頑張れて良かったと感じた事がありました。
これが「上手に踊れてましたね」と言われていたら、「ほとんど踊れてなかったのにな」とモヤモヤした気持ちになったと思います。
ただ褒めるというだけでなくて、どんな事をどんな風に頑張ったかをしっかり見て褒める事が大切ですね。
その時は親に向けての言葉でしたが、子供も同じで行動の結果だけを見て「上手に出来たね」と言っても、3歳以上になってくると、「何が?どこが?」と感じるようになってきます。
もし、見えない所で頑張っている場合でも、頑張って出来た結果だけでなく、そこまで頑張ったことも合わせて褒めてあげましょう。
とりあえず何でもかんでも褒めるという事はしないで、褒めるべき所を褒めるというのが大事ですね。
子供に合わせた褒め方をしよう
子供によっては、褒められるのを恥ずかしがって嫌がる場合もよくあります。
そんな時は、過剰に褒めないように注意したり、別のタイミングで褒めてあげると、素直に喜んでくれる事があります。
親も「褒めなきゃ」と気負い過ぎずに、子供に合わせた褒め方を意識していきましょう。
また何でも褒めすぎると、褒められないと行動出来ないないというように、逆効果になる場合もあるので気を付けなくてはいけません。
何気にその見極めが1番難しいかも知れませんね。
しっかり子供を見て、幼稚園の先生のようなポジティブ思考な褒め方で、褒め上手になっていきましょう。