ある日ラジオを聴いていると、DJの人が「すごい綺麗!」と驚きながらフラワーゼリー というものを紹介していました。
当然ラジオだと見えないので、「フラワーゼリーって何だろう?」と思って調べると、花が入ったおしゃれなゼリーが沢山。
しかも自宅でも作れると分かったので、さっそく道具や材料を購入して作ってみました。
今回は夏のデザートにぴったりのフラワーゼリーを紹介します。
南米ペルー発祥のデザートゼリー
見た目も華やかで綺麗なフラワーゼリーですが、元々は南米ペルー発祥のデザートゼリーみたいです。
ペルーと言えば、マチュピチュやナスカの地上絵などで観光でも有名ですが、WTA(ワールド・トラベル・アワード)で「世界で最も美食を楽しめる国」部門で2017年には6年連続で最優秀賞になるなど、食文化でも人気を誇っています。
そんなペルーで、お祝いやパーティーの時に出されるデザートとして定番の1つがフラワーゼリーみたいですね。
初めてみた時は食べ物じゃなくて、「おしゃれ雑貨の1つかな?」思ったぐらいゼリーの中の色とりどりの花が綺麗で、自宅でも作れると分かった時は、子供たちにも是非作ってあげようと思いました。
フラワーゼリーを作るのに必要な道具や原材料は?
フラワーゼリーを作るにあたって、まずは必要な道具や材料を揃えていきます。
専用の道具はスーパーや雑貨屋、ホームセンターに行ったものの見つかりませんでしたが、ネットで探すとすぐに見つかりました。
あと、ゼリーの原材料については、近所のスーパーでも購入できます。
フラワーゼリー作りに必要な道具
フラワーゼリーを作る場合には、ゼリーの中に花を作るための専用の道具が必要です。
他のものでも代用できるみたいですが、すごい高価なものでもないので、専用の道具を買った方が楽でいいかなと個人的には思います。
ただ、下に挙げたフルーツボーラ―は、スプーンでも全然OKだと思います。(形から入るので私は買っちゃいましたが…)
フラワーゼリー作りに必要な道具はコレ
- デザイン用ナイフ
- シリンジ(注射器)
- フルーツボーラ―
- ゼリー用のカップ
ちなみに、私が道具一式を購入したのは、種類も豊富に揃えていた馬嶋屋菓子道具店さんです。
デザイン用ナイフは注射器一体型がオススメ
デザイン用のナイフは、注射器の針と一体になったものとペンシル型のナイフとの2種類があります。
より繊細なデザインをするには、ペンシル型の方が良いのですが、それなりの技術もいるようなので、初めてやる人には注射器一体型の方がオススメです。
と言うのも、私が購入した物も注射器一体型のタイプなのですが、注射器一体型でも初めてやると意外と難しかったからです。
お菓子作りに慣れてない人や自信がない人には、注射器一体型を選んだ方が綺麗にデザインしやすいと思います。
注射器部分も元々一緒に付いているキットは、cottaさんでも販売されてます。
フラワーゼリーに使う原材料
フラワーゼリーの原材料については、「ベースになるゼリー」用と「デザイン用に注入するゼリー」用の2タイプ用意します。
私が作ったゼリーのそれぞれの原材料は次の通りです。
ベースゼリー用の原材料(200mlのゼリー2つ分)
- アガー:15g
- 砂糖:35g
- 水(透明な清涼飲料水でもOK):280ml
ベースゼリーは透明なゼリーになるので、砂糖と水、ゼリーにするためのアガーを使用します。
水は「いろはす」などの清涼飲料水でも良いですが、私がやってみた時は少し濁ってしまったので、初めてやる時は水の方が綺麗に出来ると思います。
デザイン用の注入ゼリーの原材料()
- ゼラチン:7g
- 砂糖:10g
- 牛乳:150ml
- 着色用のアイシングカラー:
デザイン用の注入ゼリーは、牛乳と砂糖、ゼラチンを使用したミルクゼリーに、最後に必要な色を着色したものを用意します。
着色しないでミルクゼリーとして食べても十分美味しいです。
アガーとゼラチンの違い
恥ずかしながら、今回フラワーゼリーを作ろうと思って準備を始めるまでは「アガー」の事を知りませんでした。
ゼラチンや寒天は、それこそ料理をしない人でも知っているぐらいの知名度だと思いますが、地域によってはアガーを置いてないスーパーも結構あり、私も3店舗目に行ったコープでようやく発見しました。
ベースゼリーを作る時に、ゼラチンではなく、アガーを使用する理由は、ゼラチンと比べて「透明度の高さ」と「溶けにくい」という特徴があるからです。
夏に作っていても途中で溶けてくるという事もほとんどないので、子供の夏のデザートとして作るのにも便利ですね。
アガーの特徴
・30〜40℃で固まるので常温でも溶けにくい
・味や匂いがなく無味無臭
・固すぎず柔らかすぎない食感
ゼリーの着色方法
着色料にはWILTONのアイシングカラーキットを購入。
フラワーゼリーのキットを販売しているお店なら大体置いておいてあると思います。
色数も多く、使いやすかったのでオススメです。
ただ、市販の着色料はなるべく使いたくないという場合は、自然素材で色をつけるのも良いですね。
私も自分自身で食べる分は特に気にしていないのですが、子供にあげる食べ物には出来る限り着色料は使わずに作ろうと思っています。
今回作ったゼリーでは、着色していない牛乳の白い部分までしかあげませんでした。
後日にでも色々と試してみたいと思います。
フラワーゼリーの作り方と実際に作ってみた感想
フラワーゼリー作りの流れは、ざっと次のように5つぐらいの工程に分ける事ができます。
フラワーゼリー作りの流れ
- まずはベースゼリーと注入用のゼリーを準備します。
- ベースゼリーの真ん中部分を少しくり抜きます。
- くり抜いた部分から注入用のゼリーを注射器で注入します。
- 色や針を変えて花の形などをデザインします。
- 始めにくり抜いたゼリーで蓋をして冷蔵庫で冷やして完成です。
ネットなどで調べると、「初めてでも簡単に出来る!」という感じだったので、軽い気持ちでやってみると結構難しかったです。
ちゃんと「もっと調べれば良かった!」という私の失敗点と一緒に作り方の詳細を紹介します。
ちゃんと準備をしてから作り始めると、時間も掛からずに簡単に作れると思います。
ゼリーの準備
ベースゼリーベースゼリーに使うアガーは、ダマになりやすいので、砂糖としっかり混ぜておきます。
泡立てないように、軽く沸騰させながら混ぜ合わせて、ベースゼリーを作りましょう。
泡立ってしまった時は、冷やす前にアク取りみたいに泡になった部分をすくい取っておくといいです。
作ったゼリーは、あら熱が取れた後に冷蔵庫で冷やします。(少しの時間でも割と固まります)
注意ポイント
アガーなどを水と混ぜ合わせる時は少しずつ入れていきましょう。
大雑把に入れると、思ったよりダマになってやすく、溶かすのに苦労します。
注入ゼリー
注入ゼリーは、火にかけた牛乳に砂糖を混ぜて、その後にゼラチンを混ぜ合わせます。
使う色の数だけ容器に取り分け、好きな色に着色しましょう。
そして、着色料を混ぜる時はしっかり混ぜきってください。
底に着色料が少しでも溜まっていたら、注射器で注入する時にムラが出ます(出ました…)。
注入用のゼリーは、後で注射器の針で吸引するので、入れ物は写真のような横長な入れ物よりも縦長な入れ物の方が使いやすいです。
ベースゼリーの真ん中をくり抜く
注入用ゼリーを注入する前に、まずはベースゼリーの真ん中部分をフルーツボーラーやスプーンでくり抜きます。
「なぜくり抜くのか」をよく考えないままやってましたが、逆流してきた時の溜まり部分になったり、単純に最後に蓋をするためにやる作業になるのかなと思います。
アガーをくり抜く時は、思ったより固いと思いますので、力を入れ過ぎて深く掘り過ぎないように、少し切れ目を入れながらすくい取るようにした方がやり易いです。
注入用ゼリーを注射器で注入する
メインになる注射器での色付きゼリーの注入は、ネットで調べたら簡単にやってますが案外難しいです。
注射器からゼリーを注入する時は、針を差し込んでから注入しながら針を引いていく感じで色を着けていきます。
フラワーゼリーを作る1番基本の工程になりますが、これが私には結構難しかったです。
ポイント
ゼリーを出しすぎると先端部分がちょっと膨らんでしまい、なかなか思った形になりません。
私の場合は、とりあえず真っ直ぐな「雄しべ」や「雌しべ」を作ろうとしたものの、先が何度かしてみても少し横に広がってしまいました。(むしろリアルかも…)
注入用のゼリーは、ゆっくりと少しずつ注入していくのが、綺麗にデザインする時のポイントですね。
色や針を変えてデザインする
注射器に付けるキットの針や注入ゼリーの色を変えながら花をデザインしていきます。
花びらの形のキットを使って円を描くように数回ゼリーを注入していき、次にその外側になる位置でもう一周花びらで円を作っていきます。
今回は全くのノープランで始めてしまったのですが、それっぽい感じになりました。
ただ、やっぱり本やネット、YouTubeで調べたりして、どんな風なデザインにするかを考えてからやった方が良いですね。
ちなみに「次回は必ず気をつけよう!」と思ったのが、注入ゼリーの固まり具合です。
注入ゼリーが全く固まってない液体の状態で注入すると、注入し過ぎたりしてかなり逆流してきます。
少しとろみがある状態まで冷やしてから注入していきましょう。
また、逆に固まり過ぎると注射器から出てこないので、初めての時は調整が難しかったです。
注意ポイント
注入ゼリーが逆流してきた場合は、溜まった穴から都度すくい取っておきましょう。
上の写真のようになってしまうと、下が見えなくなってしまって、勘でデザインする事になっちゃいます。
※この時も少し固まってないとすくい取りづらいです。
くり抜いていたゼリーで蓋をして冷やす
最後に始めにくり抜いていたゼリーを使って蓋をしてから、冷やして完成。
お皿にひっくり返すと、しっかり花の形になっていて感動します。
ちなみに、逆流してしまった注入ゼリーは、少しその色が底に残ってしまう可能性もありますが、ひっくり返す前にスプーンでペリペリっと簡単に剥がれます。
食べる時に、半分にしても立体的なので綺麗な形で楽しめます。
いくつか作ってみましたが、花びらの枚数は多いほど、フラワーゼリーとして綺麗に見える気がしました。
白い花びらの場合は、白いお皿じゃない方が映えると思います。
子供と一緒に楽しんで作れます
初めてフラワーゼリー を作った感想としては、思ったよりゼリーの注入が難しかったです。
たぶん慣れの問題だと思うので、2回目からはもっと上手くやれると思います。
ちなみに、今回作ったフラワーゼリー でも、子供にみせると「すごい!」と喜んでもらえました。
今度はちゃんとデザインを決めて、注入するゼリーの固さにも注意しながら、子供と一緒にやってみようと考えています。
案外、子供の方が自由な発想で上手に作れるような気も…。
親の威厳を守るためにも要練習ですね。