ほとんどの人が毎日入っているお風呂。
ちょっとした時に面倒になって、シャワーだけにしてしまいがちですが、やっぱりお風呂に入る事は疲れがとれたりと良いこと尽くめだったりします。
そんなお風呂に入浴する効果について調べてみました。
お風呂に入浴すると健康に良い?
お風呂に入る1番の理由は、「汗などの体の汚れをとるため」という人が多いかと思います。
そのため、「汗を流すだけならシャワーで十分」という人も多く、イメージ的には一人暮らしの人にシャワー派が多い気がします。
私自身も一人暮らしの時は、半分以上がシャワーだけという感じでした。
でも、面倒だからとシャワーだけで済ませてしまうのは、実はかなり勿体無いんです
というのも、毎日お湯にしっかりと浸かる事が、美容や健康に良い効果を与えてくれるからです。
確かにお風呂に入る事で、疲れがとれたり、気持ちがサッパリとする事ってありますよね。
なぜ、お風呂に入浴する事が効果的なのかと言うと、お風呂には下記のような3つの作用があるからです。
お風呂3つの作用
- 温熱作用
- 水圧作用
- 浮力作用
温熱作用
暖かいお風呂に入ると身体が温まって疲れが取れますよね。
そのお風呂で温まる健康効果を温熱作用といいます。
一般的にお風呂の効果で1番知られているのは、この温熱作用によるものではないでしょうか。
温熱作用の効果として、体が温まる事で、全身の毛細血管が広がり、血の巡りが良くなってきます。
そうなる事で、新陳代謝が高まり、血液中の老廃物や疲労物質などが運び去られ、体の疲労やコリが取れてリラックスできるようになります。
水圧作用
プールで運動すると全身に水圧がかかり、健康的と言われますが、もちろんお風呂に入浴する事でも水圧はかかってきます。
この圧力を受けること水圧作用といいます。
全身に水圧がかかる事で、手足にたまった血液が心臓に押し戻されて、全身の血行が良くなります。
また、お腹への水圧により、横隔膜を押し上げて肺容量が少なくなるため、空気を補うのに肺呼吸が活発になり、心肺機能が高まるという効果もあります。
他にも、リンパの流れも良くするので、手足のむくみを解消するのにも効果的と言われています。
浮力作用
海やプールでプカプカと浮かんだり、泳いだりする時に体が浮く力。
その浮く力を浮力作用といいます。
お風呂の場合は、足を伸ばした時ぐらいしか浮力を感じにくいですが、お風呂で浸かっている間も全身にしっかりと浮力作用はかかっています。
お風呂に入浴中の体重は約9~10分の1程度になると言われており、普段の全身を支えている筋肉や関節が体重から開放されて、体の緊張がほぐれてリラックスした状態になります。
そう考えると、お風呂の入浴時間は、筋肉を休ませる数少ない時間と言えますね。
効果的なお風呂の入り方
お風呂に入浴する事で、上記の3つの作用により健康に良い効果があるのですが、ただ入浴するだけでなく、温度や時間を変える事でその作用がより効果的になってきます。
また、体調によっては逆に入らない方が良いという時もありますので、健康的な生活をおくるためにも、正しい入浴の仕方を心がけていきましょう。
温度や入浴時間がポイント
お風呂の入浴による効果は、温度や入浴時間で変わってきます。
疲れやむくみを取りたい場合は、「夏は38℃」・「冬は40℃」の温度のお湯に10分以上入浴する事で、先ほど挙げた3つの作用による健康効果が期待できます。
ゆっくりと入浴する事で、体が芯から温まり、全身の血行を良くしてくれるので、顔が少し汗ばんでくる手前ぐらいまでお湯に浸かると良いでしょう。
長く入り過ぎると、逆に疲れてくる場合もあるので、ほどよい時間を心がけましょう。
寝る時間の2時間ほど前にお風呂に入ると、快眠が得られやすいと言われていますので、入浴を始める時間もポイントになりますね。
ポイント
逆に朝にしっかりと目を醒ましたい場合は、42℃以上のお湯に短めの時間入浴する事で、交感神経が優位になって体が活動的になります。
朝から熱めのお風呂に入る事で、活動の消費カロリーが高まって、運動する事でのダイエット効果も期待ができます。
熱がある場合のお風呂はどうする?
疲れていたり、体温が高熱の時に、お風呂をどうするか悩む人も多いかと思います。
特に高熱で汗もかいている場合は、入りたいけど入っていいのかどうか悩みますよね。
私が小さい頃は、「熱が高い時はお風呂に入らない」というのが一般的でしたが、今では入らない方がいいという他にも「熱がある時はむしろ入るべき」という意見もあります。
ただ、注意しておきたいのが、38℃以上の熱がある場合は、多少元気な場合でもお風呂はなるべく控えておきましょう。
というのも、脱水症状や体力の低下による体調の悪化などを引き起こす場合があるので注意が必要だからです。
実は私自身がつい先日、肺炎になってしまい、全然熱が下がらず(肺炎はなかなか熱が下がりません)、ついつい高熱のまま普通にお風呂に入ってしまい、脱水症状でお風呂上がりに動けなくなってしまいました。
自分では「大丈夫」と思っても無理をしてはいけませんね。
注意ポイント
ただ、高熱時に汗をかいたまま放っておくと汗疹になる場合もあるので、濡れタオルで拭いたり、軽いシャワーで汗を流すなどはしておいた方が良いと思います。
私の場合は、先ほど書いた脱水症状事件の後、汗をかいているのに着替えをするだけにしていると、全身が汗疹で真っ赤になりました…。
面倒な時こそ準備をしっかりしよう
じっくりとお風呂に入浴するのが健康に良いと分かっても、お風呂に入るのが面倒な場合って多いですよね。
出掛けていて帰ってくるのが遅かった時や明日までにやらないといけない事がある時、特に面倒なのが、そんな状態で入る夏と冬のお風呂ではないでしょうか。
ただでさえ面倒なのに、夏の場合はお風呂から上がると余計に汗が出てきたり、冬の場合はお湯に浸かるまでと出た後が寒いのが嫌な人も多いと思います。
夏のお風呂の準備
夏はやはり汗が止まらないのが、入浴を面倒に思ってしまう理由となります。
そのため、夏にはメンソールなどの入浴剤を使うなど、お風呂上がりをスッキリさせる事が重要です。
また、お湯の温度は冬と同じままにしないで、夏用の温度設定にしっかり変更しておきましょう。
他にもお風呂から上がる前に換気扇をつけたり、しっかりと水分を吸収するタオルを使うなど、汗を抑えるための準備を前もってしておくと良いですね。
あと、私の場合は夏場は入浴中に結構汗をかいてしまうので、上がる前にぬるめのお湯で顔などを軽く洗ってから上がってます。
冬のお風呂の準備
冬はお風呂場が寒い状態だと、どこかお風呂に入りたくないと思っちゃうんですよね。
なので、いかに暖かいままで入浴を終えられるかがポイントです。
そのためには、暖房やお風呂の蓋を開けておく事で、お風呂の前にしっかりと浴室を温めておきましょう。
また、シャワーを先に出し始めてから脱衣する事で、脱ぎ終わる頃にはシャワーも徐々にお湯に変わってきていると思います。
細かいですが、この1〜2分違うだけで、お風呂に入るのが面倒な気持ちがかなり軽減されたりします。
また、お風呂上がりの掃除も時間をかけると寒くていやになりますので、ササっと終わらせましょう。
前に記事にもしましたが、「バスタブクレンジング」を使うと掃除もかなり楽になります。
擦らずに洗える!毎日のお風呂の浴槽掃除にバスタブクレンジングを試してみました
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毎日のお風呂で快適な生活をおくろう
たまに面倒になってしまうお風呂ですが、3つの作用の効果もあるので、日々の生活が大変な人ほど、ゆっくりとお風呂に入ることをオススメします。
私も結構入るまでは面倒だったりするのですが、入ったあとはスッキリとして、やっぱり気持ちが良いものです。
他にも、子供と一緒に入る場合は、日常の中でも特にゆっくりと話ができる場になったりもします。
毎日のお風呂にゆっくりと浸かることで、快適な生活をおくっていきましょう。